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健康研究センター、繭成分で薬用軟膏、電気分解で抽出
2006 年10 月28 日 日本経済新聞 地方経済面 (四国)


化粧品開発の日本健康科学研究センター(香川県東かがわ市、岩倉泰一郎所長)は独自に編み出した電気分解技術で蚕の繭から抽出した成分を使う薬用軟膏(なんこう)を開発した。

厳冬の中でも蚕を守る繭由来の成分は肌荒れ予防に効果があるという。11月初旬から医薬部外品として発売。化粧品開発中心だった同社が医薬系の基幹商品として育てる。

医学・薬学博士でもある岩倉所長の研究成果を基に開発した。繭の繊維であるフィブロイン、繊維を保護するたんぱく質のセリシンを抽出する。これらに他の薬効成分や油分を添加して製造する。

従来の製造技術では繭をアルカリ溶剤に漬けてセリシンを溶出させていたが、この方法だとアルカリに弱いフィブロインが消失してしまう難点があった。健康研究センターは食塩水中で電気分解して成分を破壊することなく取り出す技術を開発した。この技術で抽出した成分の保湿機能は従来の5~6倍に高まったという。

全国の薬局を通じ販売する。価格は一瓶3,800円。初年度十万個の販売を目指す。