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平成24117

KSS協議会ニュース91

絹・蚕・桑多目的利用協議会事務局

有限会社 プロザテック内

〒264-0023 千葉市若葉区貝塚町1099-3

TEL043-234-2631FAX043-234-2632

 

   第11期総会及び第29KSS健康フォーラムも終了し、第12期に向け新たな第一歩を踏出すことに感謝する。1つでも2つでも新規な取組みの基に結集して実務の確保に邁進できることを祈念するするものです。

 

連絡事項

. 第11期総会について

 

 会長・副会長(八並氏)を含め出席者6名の参加を得た。残り委任(15名)と看做してして総会の議事を予定通りすすめた。平成23年度事業報告は発刊KSSニュース(84から90号まで)の取り纏め(総会資料添付)を主体に報告をし確認・承認を得た(議長:小野寺会長、進行:事務局)。平成23年度(第11期)収支決算報告は、山田 澄美子氏に監査をお願いし承認を得た。12期事業計画及び収支予算を報告通りで承認を得た。KSS協議会役員(新たに株式会社両双 代表取締役 吉田 政人氏を事務局推薦で就任承諾を得て了解のもと新たに理事として参画頂いた。監事は前任者の都合で空席であるが、暫くこのままですすめる)は各役員の継続して頂くことで了解を得て来期に取組むことで提示通りで承認を得た。

 

2. 29KSS健康フォーラムについて

  会員参加者:6名、非会員:6名(1名;東京都食品技術センター研究員が参加)

 

 「健康長寿に働く生理機能分子の探索と解析~長寿遺伝子と健康~」

   筑波大学大学院生命環境科学研究科 准教授 Ph.D. 坂本 和一(カズイチ)

 

 超高齢者社会に突入しつつある現状で、健康不安と医療費負担の二重苦の現実がある。長寿の確立に適応し得る物質の究明に挑戦しているその研究の一端をご披瀝頂いた。キーワード的な捉え方をすれば、エネルギー的ロスの低減、抗酸化力の付与、カロリー制限、サーチュイン(長寿遺伝子)の活性化(NDA)の向上、具体的には、オリーブの葉由来のヒドロキシチロゾール(中性脂肪の分解燃焼の促進)、茶カテキン(抗肥満、抗ガン)、赤ブドウのレスベラトロール(血液系疾患、抗肥満)、キノコ類(抗腫瘍効果、免疫賦活化効果)、老化細胞のホルモン分泌改善、終末糖化蛋白質(AGEs)の生成阻害等サーチュインの活性化を介して作用を呈している。通常は高等動物でモデル実験生物されるも、個体寿命が比較的長く老化表現形の解析に時間を要する。それ故、世代時間が短く遺伝学的手法が確立されていることから線虫がモデル生物として生命科学の研究分野で汎用されている。独自の機能評価系を開発し、一次スクリーニングに適用している。

 線虫で寿命延伸、ストレス耐性、脂質代謝の向上、抗老化など種々の生理機能を把握した。特には、ポリフェノール類、核タンパク質などが顕著に効果を示し、寿命延伸効果、老化遅延効果を得た。これらがサーチュインの関与を示唆した。健康機能の一端を紹介された。

 

 「内外における養蚕事情と持続社会構築」 

   東京農工大学・理事・副学長:農学研究院・農学府・農学部 教授 譜後 一

 

 1.ウズベキスタン養蚕復興計画「JICA草の根事業」

 海外の動きとして聴取の機会の少ない実情で共生の立場からも知る機会を得た。JICA(海

外援助・国際交流)[JETRO(貿易/投資振興)、ODA(政府開発援助)など]の「養蚕業」、「製糸業」の動向の話題の一端を聴取した。ウズベキスタンのカイコ品種との交雑種の育成で種々の課題もあろうが今後に可能性のある成果が得られたようであった。育桑の課題があるようで、養蚕業で生計を維持できるための基盤の構築の可能性は伺えてきたようであった。

 2.福島原子力発電所事故と養蚕及び昆虫食文化の継続

「イナゴ食文化」が残っている福島県で、イナゴ及び養蚕や天蚕飼育の汚染の情況を測定し、その実態を把握した。基準値はクリアーされているもかなり生物環境体系的視野では注意の喚起を促されたようであった。事故の影響は小さくはなかったようであった。昆虫は生活環が短いので、世代を超えた調査が短時間で可能であり、研究調査は継続される。

 3.カイコガ蛹の有効利用

カイコガの栄養学的価値は鶏卵牛豚と遜色なく、n-3系不飽和脂肪酸が注目され、炭水化

物(812%)、蛋白質(5060%)、脂質(1020%)があり、その薬理学的効果の科学的検証も進んできている。養蚕をバイオマス生産と位置付けて、有用未利用生物生産資源としてその利活用は、5F(食物:Food,繊維:Fiber、飼料:Feed、肥料:Fertilizer、燃料:Fuel)で蚕蛹の利活用の研究を進めている。餌料化(ペットフードへの応用)、簡易不飽和脂肪酸分画精製法、新規調味料(醤油等)、バイオ燃料の作出などの取組みを計画中。生活環は、短期間であり、繁殖力は旺盛であり、高密度に飼育が可能な利点がある。養蚕は生糸の生産を主目的としているが、発想の転換で「新規生理活性物質生産のための育蛹」に生糸生産の発想を「育蛹生産」のシステムの確立に期待している。

 

提言;

 本会の活動において、事業計画に掲げて、それなりに10年以上の歳月の経過を得るに至っておりより活性化志向で邁進してくることができたのも会員の方々の賜物と心致すところであります。不十分・過不足はそれなりに補いつつ、企業及び学術的研究業務は止まるところなく進んでおります。

 昨今は富に健康に関するニーズは、生活習慣に依存する疾病の予防だけでなく抗疲労(アンチファテイーグ)、QOLQuolity of Life)の向上、美容など多様化してきています。絹・蚕・桑の領域ではこれらに寄与できる機能性素材を充分に保持しているところであり、健康の恒常性の保全基盤となる機能性素材の宝庫と看做せることは誇りと自負できると思います。

 活性化の手立ては種々あり、日進月歩で社会情勢・動向に遅れることなく動転しております。

健康食品・化粧品分野、またその他、異分野の産業との係わりは回転し、新規な取組み、模様替え的取組み等大小あります。先ずは小から可能な限りのところから取組んでみることも一策と思慮します。養蚕関連産業の一環として生糸以外の分野での利活用を主体にして安心・安全の、又普及と啓発を何とか展開を来期に期待したと存知ます。

 

 「蚕業産物の多目的利用への総覧」 (別紙添付)

  註; 図の下の品名は自主規格設定(一部叩き台は検討した)を背景とした素材名を示す。

 上記素材名と併合した一般商品素材を加え従来の商品に機能性の相乗()効果で汎用性の向上を狙いとする。 

組合せ対象商品素材;

[下記素材以外に心当たり(関心・期待)の素材、複合ブレンド等、地域特産物等自在に対象]

 

  ① トマト、   ②  生姜(ショウガ)、   ③  玉葱(たまねぎ)

     これ以外の素材で目新しさ、ユニ-クな 機能を保持するものなど

    ご希望次第で検索・調査をするもやぶさかではない。      

 

情報ファイル(機能性にかかる知見)別紙

上記素材は一般的によく知られ汎用されている食材(伝統的機能性も嗜好にも富む)

それぞれの素材の形状;(適宜に選択) 

混合のしやすさ、粉末(可溶、不溶)、液状濃縮物、 

       *  配合の割合

       *  嗜好性の良否

       *  狙い目の機能性(表示の工夫)

       *  飲食の容易性

       *  包装形態

       *  価 格の調整

                         

ご関心ある会員の方々からの対応をお待ちします。