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平成254月1日

KSS協議会ニュース94

                                         絹・蚕・桑多目的利用協議会事務局

                                               有限会社 プロザテック内

                                〒264-0023 千葉市若葉区貝塚町1099-3

                                TEL043-234-2631FAX043-234-2632

   天候不順といいますかこれが春特有の移り変わりの顕著な時候なのかもしれませんが、寒暖の激しさも厭わず遭遇していますが体調の調子も覚束ないところであります。当方も聞きなれない疾病のようでありますが「気象病」と思われる首・肩腕(左右)・大腿筋(左右の裏側)の痛みの辛さに遭遇し散歩などの歩行にも不便を来たすこと一ヶ月も続きました。代謝動態の試しで「桑根エキス」の飲食服用が(シルクペプチドの服用も含め)体感の痛みの軽減に役立ちました。

   第30KSS健康フォーラムも終了しましてこちらは次回に備えて講師等の選択などに取組んで参りたいと思います。 年会費の徴収情況も別途報告いたしますが、諸般の実情も踏まえてご意思を尊重し整理し、新たな会員構成となり、同意を得られた会員(法人会員・個人会員)で残りの期を運営させて頂きます。個人会員でKSS協議会のネットから承知頂きメールより入会手続きを頂いた方(個人会員として)出現して参りました。相互に切磋琢磨の世情の動きの一環とも受け取れ、共々に交流の場としも信頼関係の構築にお役立て頂きたいと思慮するものであります。

 

連絡事項

 

1 年会費の徴収

    4月も到来の頃合でありますが、法人会員 8社、個人会員 8(新会員1)で確定致し、        

  小野寺会長・八並副会長と共に本期を展開し、気持ちも新たに対応する。

   新会員(個人会員)の紹介〔平成252013)年3月〕;

                 明野 猛(アケノ  タケシ) 氏; e-Mail: このメールアドレスはスパムボットから保護されています。閲覧するにはJavaScriptを有効にする必要があります。

                      〒446-0045 愛知県安城市横山町毛賀地42-1

                    TELFAX : 0566-72-2655 、090-8157-0684 

                 健康と美容に事業の焦点を絞り展開・運営をすすめる。

                必要に応じ交流の機会を醸成し、会員間の意思疎通を諮る方とお見受けした。 

 

 2  第30KSS協議会健康フォーラム

  (1)

    「桑根中の脂肪細胞及びマクロファージ細胞に及ぼす活性成分」

     日本大学薬学部生薬研究室 教授 薬学博士 北中 進(キタナカ ススム)

     食生活の欧米化に伴いカロリーの過剰摂取と運動不足による肥満者が急増している。高血

    糖、高血圧、脂質異常が集積したメタボリックシンドロームは動脈硬化症を誘発しリスクファクタ

    ーとして捉えられ、虚血性心疾患や脳血管障害から身を守るこにつながると考えられる。日本人

    の平均寿命は世界的にみても冠たるものであるが、生活習慣病を予防し、非自立期間を短縮す

    ることが望まれている。生薬・天然物化学の立場から脂肪細胞、マクロファージ細胞及び線虫を

   用いたバイオアッセイを用いて活性成分検索を行ってきたので紹介したい。3T-L1の脂肪細胞

   への分化抑制と中性脂肪の産生抑制を指標に抗肥満効果をもつ薬物探索。脂肪細胞への分化

   を促進する薬物は、インスリン感受性を高める抗炎症効果でしられるアデイポネクチンの分泌が期待

   される。慢性化した炎症部位では活性化したマクロファージ(RAW264.7)が局部に浸潤し、臓器繊

   維症を起こし慢性肝炎、間質性肺炎、腎硬化症、動脈硬化症、心筋症、慢性関節リューマチなど

   難治性の疾患を生じることがある。糖尿病や癌の発症にも関連する。マクロファージの過剰な活

   性を抑制する薬物の開発が望まれている。桑根(6年程前から原料供給を主に協力)、サージ葉、

   白桃花の前駆脂肪細胞、マクロファージ細胞を用いた活性成分の究明の一端を紹介頂いた。

 

(2)

   「お茶と健康」

   大妻女子大学家政学部食物学科 教授  農学博士  大森  正司 (マサシ)

   お茶の種類及び主産地について説明を得た。   

次回第31回KSS健康フォ-ラム開催予定;86日(火)を第30回と同じ会場で予定している。

講師のテ-マなどは、今後30回が終了後に連絡予定。紅茶は微生物の関与がないので「発酵」発酵

に当該しない。酸化・加水分解(自己消化酵素反応による)重合・転移反応等にかかる複雑な絡み

合いによる。成分であるテアフラビンなどと教科書的でテアルビジンの混合物であり、未だ化学小構

造式は不明。従って紅茶飲用とは不思議な飲み物といえる。緑茶は「味」でその価値ガ問われるが、

紅茶は「香」が勝負どころである。茶の品種、栽培法、施肥条件なども異なる。茶の発酵と呼称され

るときプアール茶、碁石茶、阿波晩茶(これらは後発酵茶)は、製造過程で何らかの微生物の働きを

受ける。茶には習慣性というものは見られない。茶の魅力はたまらない程に人を引き付ける。茶のカ

フェイン(2-4%/茶葉乾物当たり)が含まれ神経伝達物質をサポートする。元気で長い生きに役立て

られたらよい。緑茶と紅茶の特徴づけを対比して以下に今後に参考にする。

紅茶のポリフェノール/テアフラビンなど(応用のための情報

 紅茶は、世界中で最も多量に飲まれる嗜好飲料で年間3,000万トンほど生産され茶葉の80%以上

が紅茶用である。イギリス人1人当たりの紅茶消費量は、日本における緑茶消費量の3倍以上にな

る。人類のフェノール性抗酸化物質の給源として極めて重要になる。紅茶特有の代表的ポリフェノー

ルは茶葉びカテキン類が酵素反応により酸化重合した結果生じるテアフラビンである。テアフラビン

は強く赤色を呈し紅茶水色を決定付けると同時に紅茶の主要な機能成分を構成する。

 紅茶ポリフェノールの生成機構の概要

 収穫した茶葉―萎凋(イチョウ)(茶葉の重量55%に減少するまで通風下に置く―揉捻(ジュウネン:茶葉

も揉み潰し次の前処理に備える)―前処理 (自己消化:25℃、湿度95%2時間程度保温する)―

乾燥せしめる(完成品となる)。前処理では茶葉中のポリフェノールオキシダーゼ(PO)の酵素反応でカテキ

ン類から赤色色素:テアフラビン(theaflavin)が生成する(ポリフェノールの含量、POの補填等で色調・香

りの生成調製が必要になる。生成物の化学構造式省略)。カテキンの組合せで、4種類のテアフラビ

ンが生じる。その他に未反応のカテキン類やカフェイン等も存在する。テアフラビン類やプロアントシ

アニジン類からトロンボロン環の開裂を伴う重合、タンパク質や多糖類との縮合によって、分子量

 数千から数万の巨大複合分子であるテアルビジン(thearubigin)が生成する。テアルビジンは不規

 則で複雑な構造を有するので、詳細な構造は未だあきらかになっていない。

  紅茶ポリフェノールの生理機能(実験動物、ヒトの試験)

  心血管疾患予防効果、血管内皮機能の改善、高血圧、虚血性脳血管障害の軽減効果(抗酸化

 性によるものと見られている。血中のLDL-コレステロール値の低下効果、テアフラビンは腸管吸収が悪る

 く血中濃度は数百分の1しかないとされてきたが、血漿中に移行し、血漿抗酸化活性(TRAP)を顕

 著に高めるとの報告もされている。肝臓・全立腺には顕著に多く蓄積されている報告あり、その代

  謝産物の体内動態に注目されている。紅茶成分の挙動と機能の詳細な検討が待たれるところであ

  る(出典:「食品機能性の科学」第12360362頁/発行:(株)産業技術サービスセンター、2008年)。

    情報; 紅茶の動向を取り纏めている最中に“国産紅茶 じわり浸透”の新聞記事に遭遇した(読売新聞 朝

    刊;2013.3.30(土)。「和紅茶」や「地紅茶」と呼ばれる国産紅茶に注目が集まっている。緑茶の生産地

  で紅茶作りに取組む生産者が増え、入手しやすくなり、消費者に浸透しはじめている。「香る茶」(高知県仁淀

  川(ニヨドガワ)町の兼業農家、5年前から本格的に初め昨年は過去最多の約200kgを出荷した。県内や東京都

内の店舗のほか、インターネットでも販売している。日本紅茶協会(東京)によると国産紅茶は主に海外輸出用に戦

前から生産され1955年に約8500トンに達したが71年に紅茶の輸入が自由化され後は激減した。だが最近、

緑茶の需要が落ち、より新茶より安価な2番茶、3番茶を紅茶に加工する生産者が増えてきた。90年に3トンし

かなかった生産量も2010年には94トンに増えている。国産紅茶をメニューに出す都内のカフェ等巡って「たたみ

ぜ和紅茶」で紹介。黒糖やショウガ、牛乳など入れて飲むのがお勧め。地域毎の特色を出せるようになれば世

界にも誇れる紅茶にと期待している(記事事務局保管)。

 

(3)

  「ショウジョウバエで解き明かす寿命調節の仕組み」

   首都大学東京 大学院理工学研究科生命科学専攻細胞遺伝学研究室

                         教授  相垣 敏郎(アイガキ トシロウ)

 遺伝学と分子生物学の技法が高度に進展したモデル生物の一つであり、世代時間が短く、コスト 

安で利便性に優れいる。ヒトの生物学・疾患の遺伝学的研究モデルとしても開発が進んでいる。ゲノ

ムの遺伝子を過剰に発現せしめ体の大きさに影響を与える遺伝子を特定し、その中から寿命に影

響を与える遺伝子を検索した。2つの形質に同時に影響する因子として、インスリンシグナルに関連

するものと脂質代謝に関連するものを見出した。これら遺伝子の機能について研究の一端を紹介し

た。寿命測定の装置で、大量のハエの寿命を効率よく測定、1匹のハエが何日間生きたかを自動で 

測定(1度に何百匹というハエの寿命を測定可)。

 老化抑制遺伝子:

 生物には老化促進要因に対抗する仕組みが存在し、障害の発生要因を除去し、エラーが発生した

ときに速やかに修復したり、重度の障害を受けた細胞をアポトーシス(細胞死)によって排除する仕

組みなど代表的もの。生命の危機管理システムの遺伝子は老化抑制遺伝子と呼ばれる。酸化スト

レスに抵抗性を示す突然変異体を分離して、その原因をつきとめる。

 行動及び学習記憶の神経遺伝学的究明:

 *本能行動の神経遺伝学

 遺伝学的発生過程に特段の異常はないのに、成虫の様々な行動(性行動、睡眠リズム、社会性

 行動、摂食行動など)が異常になる変異体を多数分離して、その原因遺伝子をつきとめる。

 *失恋の記憶を探る

  行動を利用すると動物の記憶を測定することができる。ショウジョウバエの失恋の記憶を利用し、

 長期間保持される記憶(長期記憶)を獲得するために必須な遺伝子の探索を究明。長期記憶遺伝

 子が脳のどこで発現しているかを調べることにより、「長期記憶中枢」の同定に取組む。

*精神疾患関連遺伝子の解析:

  ヒトの精神疾患では食欲、性欲、社会性、睡眠、学習記憶など様々な行動異動が症状と現れる。精神疾患関連遺伝子の異常はショウジョウバエを精神疾患モデル動物として利用しようと考えている。現在は統合失調症(従来の精神分裂症)やダウン症候群の原因遺伝子に注目し、機能解析中。ゲノムの構造と機能の解析そして学修と記憶の分子メカニズムは先端的な挑戦的究明がすすめられ、健康維持・保持に役立つには時代的にも時間的にも先になろうが徐々にすすんできている。 

 

* 第30KSS健康フォ-ラム参加者の情況

 会員参加者:7名、非会員:5名、学生:4名、メデイア及び都立食品技術センター研究員関係者:

              2名、講師:3名、計21名  

次回(第31KSS健康フォ-ラム)は、86日(火)30回に同じ開場にて開催予定。

  講師候補;

     * 高橋 久仁子(群馬大学教育学部 教授)健康食品の功罪について辛口の意見

  を展開されている方(敢えて、このような方の意見も拝聴してみたいものと思っている。

     * 高野 直明(地球と話す会 副会長) 

  シルクロ-ド(シルクロ-ド・オアシス ル-ト)の夢を語る(中国から遠くロ-マ

     まで踏破した数少ない方と聞いている(これから交渉を展開する) 

     * もう一人の候補の方は、只今物色中(適当な方をご教示願います)