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                              平成28719

             KSS協議会ニュ-ス116

                      絹・蚕・桑多目的利用協議会事務局

                          プロザテック内

                    〒264-0023千葉市若葉区貝塚町10993 

                     TEL 043-234-2631 FAX 043-234-2632

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  40回のKSS健康フォーラムも銀座での第2回目の開催も終了しました。そのときの不参加の会員の方々に各講師のプロフィル及び抄録を多少の解説を加えご送付致しますので、実務業務に又斯界の動向にご関心を頂きければと存知ます。難しい面もあろうかと存知ますが、何事もなれと関心を頂くことが肝要であり、ひょっとしたところで思い出して頂き気付かれることもあろうかと存知ます。日常茶飯の中で健康維持・保全の有り様も早いスピ-ドをもって進展しております。本会の関連している業界、高齢者のみならず若い世代も自身の健康に気配りしていかなければならないご時世になってきているのではないかと思慮いたすものであります。新たな取組みに精出すことができたらと願うものであります。

 

 連絡事項  

◆第40KSS健康ファ-ラムについて

  参加者;15

会員:6名、非会員:6名{同伴者231(メデイア編集部)}講師:3

  *「 健康食品の効能・効果はどのようにして評価するか 」

       日本学術会議会員、東京大学名誉教授、東京農業大学 応用生物科学部

                        教授 農学博士 清水 誠

   評価法については1991年に誕生した特定保健用食品(トクホ)制度のもとで発展し

てきた。モデル試験・動物試験等の結果、そしてヒト試験をベースに審査した。審査の

ばらつきやらの課題もあり、その改正にむけて整理が行われた。2012年には「特定保健

用食品審査基準検討会」で試験デザイン、評価指標、統計解析手法などの具体化が議論

され、2014年には申請に必要なヒト試験のガイドラインが決定した。トクホの効能効果

の評価手法の考え方がある程度明確化してきた。2011年から消費者庁の「食品の機能性

評価モデル事業」がスタートした。文献データベースから抽出したヒト試験論文を精査

すること(システマテイックレビュ-:SR)によって評価が試みられた。このような

裏付けからSRによる評価手法が編み出された。食品の機能評価が科学的には極めて難しいという事実が変わったわけではないことが改めて認識させられた。さらには成分評価と製品評価の乖離があるなどの問題点も含まれてる。機能性表示食品で容認されてきた機能性農水産物(生鮮品)の評価においてはなおさらのこととみられる。一定のガイドラインができたトクホの評価でも、個人差(遺伝的背景、腸内細菌など)食生活、生活習慣の違いある中で効能・効果の確実性の表現にすることは容易ではない。本来的には「可能性の高さ」を基盤に、評価結果を受け入れることが必要になることを理解していくことが重要になる。継続は多くを生み、特性を生かして根強い進展が望まれる。

 

*「 筋骨格系の老化予防の促進~ フレイル・サルコペニア・ロコモの問題        

点と改善のための取組み ~」    東京都健康長寿医療センター研究所 

自立促進と介護予防のための取組み研究チーム 研究部長 金 憲経(キン ホンジュン)

         フレイル:意図しない体重減少、筋力の衰え、移動機能の低下、活動量の減少、疲労

   (5要素の3つ以上に該当する。サルコペニア:骨格筋の減少に伴う筋力の衰え及び歩

行機能の低下、ロコモ(ロコモテイブシンドローム:手足の衰えで歩行に支障をきたし、

介護が必要になる状態、フレイル・サルコペニア・ロコモの要介護状態となる主な原

因は、身体障害、生活機能障害、転倒や骨折、慢性疾病、死亡への危険性を上昇させ

る因子として知られる。その改善に焦点を当てる包括的な支援が望まれる。

共通の可変的要因は、「からだをつかわない」ことと「栄養不良」が挙げられる。

    如何に健康寿命を維持・保全して快適な実生活を実現していくかの取組みを実践的な

    究明(75歳以上約1,400人を対象に)の取組みを紹介頂き。関心と感動を与えてい

たくことができた。

参考資料:総説「認知機能及び脳由来神経栄養因子の運動疫学」脳由来神経栄養因

子:BDNF:rain Derived Neurotrophic Factor/熊谷 秋三ら;九大学健康科学センター、Researchin Exexcise Epidemilogy,Vol8,2006.10

 

*「 健康生む臓器、骨格筋 ~ 代謝と分泌という新たな機能 ~ 」

      首都大学東京 人間健康科学研究科 ヘルスプロモーションサイエンス学域

                      教授(Ph.D.) 藤井 宣晴(フジイ  ノブハル)

        血糖を下げるホルモンは、生体内に唯一インスリンしか備わっていない。インス

     リンの分泌機能が阻害されたり、抹消組織のインスリン感受性が低下すると糖尿病に

なったりする。運動は薬(治療にも役立つ)。通常の筋肉は骨格筋と呼称される。血

糖を降下させる生体の仕組みはインスリンしかないと考えてきた。しかし血糖調節の

主役と考えられているインスリンは、骨格筋を標的臓器として作用し、強力な糖輸送

を生じさせる。これに匹敵する強力な糖輸送を生じさせる新たな因子であった。イン

スリンに依存しない新規なメカニズムで生じることを明らかにした。AMPキナーゼ

がインスリンとは独立した新たな糖輸送調節因子であることを見出した。AMPキナー

ゼ・シグナル経路は糖尿病患者で正常に保たれているため、血糖調節の新たな方策が

顕在化できる。糖尿病人口を抑制するのに効果的な運動処方の開発にも繋がる。 

骨格筋から分泌される生理活性因子群は総称してマイオカイン(myo:筋、kine:

動物質)と呼称され、マイオカインが科学的に明確に証明されれば骨格筋は健康を全身に届ける源の臓器という新たな概念を提唱できる可能性があると云える。明らかになることが期待される。

 

    情報動向

1.「機能性表示」導入1年、届出 100300品超、 表示は新領域に突入

  今秋にも報告書がまとまる見込み

   2.食品大手3月期決算、健食事業増収へ、インバウンドがけん引、売上げ、各利益を伸ばした企業が目立つ。国内需要の取込みが成長の鍵になりそう。

   3.機能性表示、独自のヘレスクレームを狙う。嚥下困難者用おかゆ商品、乳酸菌など

     健康分野にも意欲的に取組む企業の期待が強まる。高齢者のQOL(生活の質)の向上へ期待。(参照:健康産業新聞6月企業ニュースより)

桑の水耕培養について

      桑の水耕培養に取組み(設立:20157.1資本金:¥1500万)、着々と実績を挙

げている企業に面談することができた。KSSと具体的な連携等には先々の状況によ

る。当協議会の存在は承知されていた。販売商品;サラ桑(生食用)、沙羅桑石鹸(

能性石鹸)、沙羅桑サブレ(岡谷土産品)、沙羅桑グミ(機能性おやつ)、沙羅桑パワ

ー(栄養ドリング)/原料~製品まで一貫製造(植物工場栽培の桑(葉・茎・根)を

自社工場にて加工(パウダー・抽出エキス)養蚕にも着手している。

上記企業は工学系に秀でておるようでこれからの21世紀に充分存続していける企業

と期待される。沙羅茶を原料にした「桑甘露:ソウカンロ」を下記に出展の予定とのこと。   

ウェルネスフードジャパン(WFJ)82日(火)~4日(木)於東京ビックサイト

    東456ホール10001800(最終日:1600まで)/(株)ストリーム

   同時開催:Sportec 2016/スポーツ・健康産業展 ,Re-care Japan/介護予防等

   お問合せ先:展示会運営事務局 TEL:0362730403 

   水耕培歴史的検索;「水耕培養の桑樹の無機質栄養の研究」第1報「生育に及すpH

影響」(昭和1211.10)、第2報「生育に及す窒素の影響」(昭和166.28)」                                  

   「桑樹の養分吸収におよぼす水温の影響」農林水産省蚕糸試験場東北支場(1978年)

   「水耕による濃度試験からみた桑のリン酸栄養の指標」(1985年)等80年前から30

年前の文献をみることができた。タイミングと時代の要請等の意味合いを感づる。 

  ☆ 機能性表示食品;届出;A310(ファンケル):カロリミット(加工食品)桑葉エキ

ス(有効成分:ファゴミン)、ギムネマ酸、カテキン、キトサン、ファセオラミン(イ

ンゲン豆由来)、糖と脂肪の吸収抑制、血中中性脂肪の上昇抑制機能 

  ☆ 105日(水)第15期総会の開催、場所:東京中小企業会館(銀座)、第41KSS健康フォーラムの講師とテーマ(希望事項の提案のお願い;810日まで)